秋といえば何を思い浮かべますか？

私は断然「食欲の秋」です。このコラムを読んでる方なら、私の食いしん坊っぷりにはお気づきのはずですね。。。果物王国新見市の旬を迎えたブドウたちは、弾けんばかりの実をつけて店頭を華やかに彩っています。

ピオーネ、安芸クイーン、瀬戸ジャイアンツ、マスカット・・・子供と利き葡萄をして盛り上がるのが最近の我が家のブーム。我ながらすごく贅沢な遊びだなぁと思います（笑）

自然界の変化からもまた、秋の訪れを感じることが出来ます。

それが「ハットウジ（はっとうじ）」。それはどこのお寺ですか？とおもった貴方の感覚は、真っ当です。

しかしながらココ新見では、ハットウジとは寺ではなくカメムシを指します。山陰地方では、カメムシをハットウジと呼ぶ方が多いそうです。

その語源は、岡山県備前市　1200年前に建立された古刹天台宗八塔寺に由来するという記事を発見しました。

修行僧が何日も風呂に入らず大変匂ったそうです。その臭さに周囲の人々は「ハットウジがきたぞ！」と言っていた事が同様に悪臭を放つカメムシにも用いられたようです。

日本を見渡せば1000種以上が生息し「クサムシ」や「こき虫」という俗称があり、「ヘッピリ」や「クサンボ」という地方名もあるようです。英名の“stink bug”（臭い虫）もその習性に由来するそう。とにかくその匂いは、印象的なことがよくわかります。

家の網戸やベランダ、洗濯物、自家用車のボディーに、、、とにかくどこにでも群がるハットウジ。

触れたり、刺激すると悪臭を放つカメムシが、今年は大量発生している。県の調査でその個体数は平年の７倍以上とのデータもあるそうだ。

根拠の有無はよくわからないがハットウジが多い年は、雪が多く降ったり、寒くなる。という噂を耳にする。一方でTVでは「今年は暖冬だ」という。今冬、噂の真相を確かめるのに絶好のチャンスかもしれない。

そんな中、新見にお住いの先輩方々は、ハットウジ対応が素晴らしい。

例えば、ガムテープにくっ付けてそのまま包んで捨てたり、空きのペットボトルに滑り込ませて退治している。こうすることで、悪臭を放つ前にカメムシをやっつけられるのだ。生活の知恵がスゴーイ！

しかし、大の虫嫌いの私は接近戦に対応出来ず、先輩方の域に今でもたどり着けずにいる。

そこで今回は、私流（接近しない）カメムシ対策をご紹介したいと思う。

■乾燥機を利用してストレス軽減

洗濯物を取り込む際、畳んでいる最中の彼らは容赦ない。

ズボンを叩けば3匹くらい落ちてくるし、靴下の中に潜り込んでいるヤツもいるので、恐怖のあまり叫んで声が枯れる一方である。

そこで、洗濯機を回したら、コインランドリーへ行き乾燥機にお任せすることにしたらストレスが大幅に減りました。もちろん、手間がかかり出費も少しかさむが毎日の悩み事が解消されるならば、私にとってはお安いご用です。

■ソーラークッCarで天日干し

田舎くらしでは、旬の食材を活用するのに「干す」という工夫がある。しかし外に干すと網にカメムシがやってきたり、突然の雨に濡れてしまったりと難が多い。

そこで最近始めたのが自家用車の車内にスライスした野菜や果物を置いて干すという方法。天気が良ければ、車内は外に比べて温度が上昇するので乾燥にも向いているし、なんせ虫が来ない！水分を失った野菜達は味が凝縮され、うまみ豊かになったり、調理時間の短縮にも繋がった。果物は甘味が増し、ナチュラルおやつとして子どもにも人気である。

ハットウジとの暮らしの関係について、いかがでしたでしょうか。

いつかは慣れるはず、、、と願望も込めて祈っておりますが、都会育ちのひよっ子は、今日も絶叫しながらすごしています。