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岡本太郎も「なんだこれは!」と叫んだ火焔型土器。本物をこの目で見るチャンス!
6月30日まで開催中の、猪風来美術館「縄文美らんまん火焔(かえん)土器展」に伺いました!
この展覧会は、日本遺産(「なんだ、コレは!」 信濃川流域の火焔型土器と雪国の文化)に認定されている新潟県津南町と三条市から、日本遺産に該当する国宝級(欠損があるので国宝ではないけれど、国宝に準じたもの!)の王冠型・火焔(かえん)型土器と土偶をお借りして実現したものです。
今回の展示は、新潟県の4つの遺跡から出土した本物30点と、現代縄文作家の40点を一堂に展示しています。
縄文(じょうもん)時代は、紀元前13,000年ころから約1万年以上もの長い間続き、その間に作られる土器の形や色などが、だんだん変わっていきました。 縄文時代は、使われていた土器の特徴などから古い順に、草創(そうそう)期、早期、前期、中期、後期、晩(ばん)期の6つの時代に分けられます。
※JOMONぐるぐるから抜粋
一室を埋め尽くす土器たち。なんだか作品が持つエネルギーがすごい!そして、写真撮影OKなのも嬉しい!
特にかわいい子はこちらです
頭から下はどうなってたのかな?
土偶は全部で4点。
すべて胴体部分は欠損で、頭のみ。それでも、なんとも言えない福々しいお顔が愛らしい。
「シュッと書いた目」「シュッと書いた口」「シュッと書いた鼻」。こんな「シュッ」と書いただけなのに、なんでこんなにかわいらしいのかしら…。
津南町道尻手遺跡出土
左)王冠型土器(日本最大の大きさ!高さ60.7cm)
右)火焔型土器(日本最大の大きさ!高さ52.0cm)
この土器の用途は、煮炊きと言われているそうです。
煮炊きってことは…鍋料理?してたんだね、きっと。鍋だと考えたら、こんなに突起があると邪魔じゃないかなぁ。
効率よりも、大事なことがあるのかもしれないね。
猪風来美術館で現代縄文アートを極める方は、「縄文の心」を学ぶために、まずは当時の火焔型土器や土偶を模写することから始めるそうです。しかも何年も!
その先に、作家オリジナルの「縄文アート」が生まれています。
こんな間近で見れる機会なんて、ほんとないと思う!!
私の好きな“遊び”で、想像することがある。
縄文時代の魅力のひとつは、自分で想像できることだと思ってる。だって、縄文時代のこと、誰も知らないんだもん。
1万年続いた(!)と言われる縄文時代、なんでこんなに続いたのかな?そう思ったら、「どんなおしゃべりしながら作っていたのかな」「土器を囲んで笑っていたのかな」とか、好き勝手にいい想像。
ね、お金もかからない幸せな遊びでしょ?
こんなすごい造形の土器や土偶、どんな気持ちで作っていたんだろう。おだやかな顔の土偶に、燃え盛る炎の土器。例えば“怒り”からは、こんな素敵なものは生まれないと思うから、きっと…。
さて、「猪風来美術館」は、現代縄文アートを扱う美術館。館長の猪風来さんは、現代縄文アートのパイオニアだ。
今回の展示は、縄文時代の遺跡が多い新潟県津南町・三条市ともつながりが深い猪風来館長が、新見市でも本物を観賞できる機会をと協力を求め、実現させた展覧会とのこと。
お金の話をして申し訳ないのだが……観覧料大人400円で、国宝級の本物が見える機会はなかなかないと思う!猪風来館長も、「新見市民のみなさんにもぜひ見ていただきたい」と話をされていた。
ぜひ来館して、幸せな想像をしてほしい。
この看板を目印に行ってね。美術館までの道のりは、山道のところも多いので気を付けて!
猪風来美術館
〒719-2552 新見市法曽609
現在開催の企画展
「縄文美らんまん 火焔土器展」
2024年4月13日(土)~6月30日(日)
詳しいイベント情報はこちら
ワークショップなども期間中開催しますよ
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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