林業サイクルとは、「植える、育てる、伐る、使う」の循環であり、これにより、森林の持つ水源の涵養や木材の生産などが可能になっています。
また、森林の再生産力により、木材を繰り返し作り利用していく循環は、二酸化炭素の吸収源として地球温暖化の防止や、環境と調和した低炭素社会の構築に繋がっています。

新見市の面積の86％を占める森林。この恵まれた環境を活かし、古くから木を植え、育て、生活に役立ててきました。手入れが行き届いた森林は、内側が明るく、生態系が守られ、水や空気が作り出され、我々人間にも多大な恩恵をもたらしてきたのです。

そして今、戦後に植林されたたくさんの木が育ち、利用期になりました。新見市内の山々では、急速に伐採が進んでおり、これにより、経済や雇用などの面では大いにプラスになっています。
ところが一方で、山肌が露出したはげ山が増えています。この状況は、数十年先の未来における、森林資源の減少や自然環境の悪化を意味しています。

新見市森林組合では、地域の将来に向けて「循環型林業」を維持するため、木材の生産よりも植林や育林に重点を置いた取り組みを強化中！
人力が必要で地味な作業も多いですが、先人の残してくれた豊かな森林を未来に届けるという使命感を胸に、職員一同頑張っています。