ちょっと衝撃的な題名を付けちゃいました。
新しい仲間を探すにあたり、弊社にとっては不都合な真実ですが、
一緒に働いていく上で、避けて通れない話です。
未経験者でも一から丁寧に教える、をモットーにしている
弊社ですが、唯一、どの職人さんでもほぼ例外なく
前触れなしに大きな声・強い口調で注意する場面があります。
いわゆる不安全行動……
言ってしまえば、「危ないこと」をした時です。
世間一般で言う「危ないこと」よりもかなり範囲が広くて、
場合によってはただ立っているだけでも当てはまります。
先輩職人さんは、後輩を委縮させたいわけではありません。
技術を磨き、一人前の職人に育ってほしいと思っています。
でも、実際「相手が納得するまで、優しく丁寧に説明」していたら
手遅れになってしまう場面が、特に現場ではたくさんあります。
建設現場は、建設機械や高所での作業など、
常に危険と隣り合わせです。
「ちょっと忘れてただけ」「ちょっと手を抜いただけ」
その「ちょっと」が大事故に繋がります。
冒頭で書いた「ただ立っているだけ」でも、
例えばクレーンで吊った荷物の下だったり、
動いている機械のすぐそばだったり、
場所に問題がなさそうでも、現場で必要な保護具……
安全靴やヘルメット、丈夫で動きやすい作業服を身につけていなかったりすると
命を落としかねない、非常に危ない行為になります。
経験豊富なベテラン職人さんであればあるほど、
労災事故を目の当たりにしたり、
自身が当事者になったりした経験がある方が多いんです。
常に作業音に囲まれた現場で、最悪の事態が想定されるなら、
誰に対してだろうと、大きな声で注意します。
0.1秒でも早く伝わるよう、短く直接的な言葉を選びます。
「ヘルメット!ちゃんと被る!」「○○!周り見ぃ!」
言われた方は「怒鳴られた」と感じるかもしれませんが、
仲間がケガをしたり、命を落としたりするくらいなら、
厳しくて怖い先輩だと思われようと構いません。
もちろん、安全に関する教育は事前にしっかり行いますが、
ふと「ちょっとくらい」の気持ちが湧いてきた時、
厳しい先輩の顔と声がよぎって、思いとどまってくれるなら。
不安全行動を回避できるなら、それでいい。
現場において、「死にたいのか!」「大怪我する(させる)ぞ!」は文字通りの意味。
「ちょっと」の恐ろしさを知っているからこそ、
職人さんたちの言葉には重みがあります。
つい熱く語っちゃいました……
お互い、本日もご安全に!