櫻井耀のほのぼのコラム@新見市地域おこし協力隊
『大人は口だけ!』と揶揄されるその前に
人生を振り返り、カッコイイ大人を思い浮かべるとまず少年野球チームの監督やコーチが登場する。彼らは保護者の手伝いを強制しない。共働き&土日も仕事の我が家では大変助かった。そして、選手の自主性を重んずる空気で、個性を精一杯伸ばしてくれた。
また、以前働いていた土木作業では、職人さんたちには現場でチビッてしまいそうになる勢いで怒鳴り叱られましたが、仕事後お疲れの居酒屋・スナックで若い衆は1円も出すことはない。飴と鞭のバランスが絶妙で、翌日も必死に角スコで砕石をならすのであった。
新見でも背中で語る大人を発見!各地で開催されている『くるくるひろば』の代表の池川さんだ。この催しは名前の通り、くるくると物を循環させ、『買う』以外の方法でほしいものを手に入れる空間である。
その場には必然的か親子での参加も多く、子どもが目を輝かせるようなアイテムも目白押し!子どもも満足、親も満足。そんな空間を演出する池川さんの魅力は、よ~ちゃんが語るまでもなさそうです。
これまでにご紹介した背中カタリストの特徴とは、関わる方の成長や幸福といった長い目でのエールが込められた接し方である点だ。
あの時、野球が面白いと知ったから、大人になっても楽しめています♪
スポーツでは、その日の勝敗ばかりに目がとられ選手がただ萎縮するような指導であれば芽を潰すだけ。土木作業はそこら中、生死に関わる危険と隣り合わせ。怒鳴り声は緊張の糸を張る大切な役目があり、それを乗り越えた先に言葉では絶対に発しない『あの時は言い過ぎたな』にかわる冷たいビールで緊張をほぐす。
『くるくるひろば』に込められたエールとは、ほのぼのコラムでも様々取り上げてきた、行き過ぎた経済活動の裏で希薄化した社会と人間関係の意義を取り戻すことにあるのかな?なんて勝手に想像している。
これからの時代、学徒動員型の自己利益・自己都合的な動機での接し方では『結局、大人は口だけか』となるのが関の山。内なる光と利他的な行動こそ、こどもは将来的に誇れる故郷の大人を思い出しては感謝に溢れるでしょう。
そんなよ~ちゃんは腹で語る大人!(笑)
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