地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、新見の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

新見の地域情報サイト「まいぷれ」新見市

櫻井耀のほのぼのコラム@新見市地域おこし協力隊

《第57回》『Help!』を発する勇気を養う

居候のすすめ

 小学生のころ、時たま発生する嬉しいイベント、お泊り会。しかし、せっかく誘ってもらっても、母は『人に迷惑をかけない!』とたまにしか首を縦にふってくれませんでした。

 

 その鬱憤が蓄積され、義務教育からの解放後はとにかく人の家に泊りまくる、やんちゃボーイでした。成人しても叔父さんの家に一年程、居候(いそうろう)生活をさせてもらい、米国でも雇い主の家に三食付きで住み込み生活をしていました。

 

 一見、『居候』と聞くと厚かましく、のんきな奴がすること!なんて気もするでしょうが(まったく正解なのですが)居候にもコツやテクニックが要求され、誰にでもできることではありません。

 

 大切なことは、居候先の本来の生活を極力乱すことなく、空気のような存在でありながらも『いてくれてありがたいよ』と思ってもらえるような【幸福】を提供できること。家庭に一人増員されることは負担もありますが、それを超えるHappyを与えられたらいいのです。

居候先でいい関係を築かないと、夕食がドックフードになります。

 普段の食卓では会話が弾まないシーンもありますが、居候が『え、すごく美味しい』なんてほろりこぼせば、食卓に花が咲きます。また、食後の皿洗いを率先して行い家事負担に貢献すると、奥様はもうニコニコ。

 

 市外から招き入れたら定住の促進にもなりますし、特に新見の一軒家はかなり大きく、部屋数もあることから、居候の受け入れには適している環境かと思います。

 

 なにより今回、居候生活をおすすめする理由は『Help!』を発することがとても上手になること。家族や恋人以外との共同生活では、困りごとを上手に相手に伝えて生活を安定させる必要があります。

 

 現在、インターネット社会で市場が便利になると、直接的な人間関係の希薄さから学校や職場、地域でも『助けてください。困っています!』となかなか自己表現ができず、状況の悪化から不登校、精神疾患、地域に溶け込めないといったケースが散見されます。

 

 これは『自助・共助・公助』なんてことの前の前の話で、言うならば『異常』だと感じます。助けを求めなければ、ウルトラマンに変身するハヤタ隊員もカレーを食べながら待機。世の中には意外とヒーローは沢山いるので、堂々と助けを求められる地域の雰囲気が大切。

 

 『人に迷惑をかけない!』といった分厚い社会が存在した時代は去り、これからは『人に迷惑をかける勇気!』を地域で育んでいきませんか?!

★メッセージお待ちしております!

【LINE公式アカウント】はこちらから。

【Instagram】はこちらから。

櫻井 耀(さくらい よう)
Free Talker
Space Designer

土木作業から農業、出版、国際事業といった多岐にわたる人生経験を活かし、現在は岡山県新見市で地域おこし協力隊としてコミュニティにおける動機づけに邁進中。

毎週末の土曜日と日曜日、13:30~15:30の間で新見市立中央図書館にてフリートーク企画を開催中。いつ来ても、いつ帰っても、誰と来てもOKです♪
また、毎週金曜日には、ラジオ配信『Free Coffee Friday』をおこなっております!
詳細は下記URLより。
https://stand.fm/channels/5f5233696a9e5b17f7120644

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。