櫻井耀のほのぼのコラム@新見市地域おこし協力隊
鏡越しの会話、つかの間の快楽
今回は幻のコラムです。なんかペンが進まず一度お蔵入りした原稿用紙を引っ張り出し、書き進めております♪第一回目のコラムでよ~ちゃんが床屋の倅であることはお馴染みかと。
BARBER SAKURAI (兄作)
床屋さんや八百屋さんといった自宅兼店舗的な場所に生まれ育つと、幼い頃から大人の世界を垣間見る機会があったりします。(そういえば、ちびまる子ちゃんのさくらももこさんも実家は八百屋さんだったとか?!)
いつも自宅に親がいるのは(しかも入口のとこ)思春期のときは嫌なこともあり、バレンタインデーの日に、女の子がチョコを渡しに来るのをニヤニヤ見られる恥ずかしさったらもう。
床屋のスペースは家庭でも外の社会でもない宇宙のような未知の空間に感じていたあの頃。店の隅っこにある、背もたれの壊れた事務作業風の椅子がいつものよ~ちゃんの定位置。クルクルと椅子を回転させながら遊び、お客さんと父の話す姿を眺めているのが日課でした。(たまに掃き掃除なんか手伝っちゃったり)
床屋政談の内容は景気のこと、政治のこと、スポーツや昨夜のテレビの話題まで幅広く、話しの内容が理解できないことばかりで『大人ってなんでも知っているのか』と、100年後も大人になっていないであろう自分を想像しては落ち込むことも。。
そんな横で見ていたよ~ちゃんも髪を切る側の人間ではなく、切られる側の趣味ができ、初めて訪れた地ではなるべく床屋さんに行くようにしています。九州や東北、米国でも旅行の途中で立ち寄り、その地の情報や暮らしの様子を得るには最適なのが床屋さんなのです。
父から散髪のスキルは習得できなかったものの、今の新見の地で開催している『フリートーク』は、幼いころから床屋政談の現場で培ったスキルを活かして盛り上げています。
同じ方向を向いて床屋のマスターと鏡越しで語り合う。会話には自分の姿も映り、その髪型が凛々しくなっていく。あぁ、床屋さんに行きたくなってきた。
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