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のんちゃんの新見移住日記~Try and error, then get yourself~

Vol.10 「山間地暮らし満喫中」

更新)

のんちゃんの新見移住日記

 見渡す限りの山と森。四季折々の鳥の声に虫の音。
どんな気象条件でもそこかしこに生える草花の強い生命力を感じる日々です。青葉眩しい5月の連休も明けましたがいかがお過ごしでしょうか。毎日あちこちで田植えをしていますね。稲の収穫は秋ですが、植物の恩恵は年中無休であります。愛でたり食べたり薬にしたりと活用している収穫祭(春~初夏)のご報告です。どうそ最後までお付き合いください。

 新見移住前からぬか漬けを作っています。何度となく挑戦と失敗を繰り返し、今何回目のぬか床なのかも把握していませんが、ひとまず2025年の年末に始めたぬか床を継続しています。

 容器はプラスチック、ホーロー、ガラスと紆余曲折ありましたが、今はいただきものの甕(1升サイズ)を使っています。ぬか床は知恵と歴史のつまった日本文化だけあって本当に優秀な調理人です。乳酸菌さんありがとう。
 我が家では大根の皮キャベツの外葉と芯カブの皮ブロッコリーの茎などの他バターナッツカボチャこんにゃく厚揚げも漬けます。春はここに山菜が入ります。タケノコをはじめさっと下ゆでしたコシアブラやウドも漬けます。松の新芽、ミント、オレガノ、ワサビ菜、人参の葉、菜の花、フキ、ワラビ、タラの芽など庭で収穫できるものはなんでも入れてしまいます。別容器でイワシや鯖も漬けます(ぬか炊きというそうです)。黙々と調理してくれる乳酸菌さんありがとう

 今年は新たな試みとして「下茹でせずに山菜を投入し、乳酸菌さんにアク抜きしてもらう」作戦を実行しました。試したのはコシアブラ、タラノメ、ワラビです。過去に青梅をそのまま投入してみてうまくいったので勝算がありました。そして予想通り食べられる状態になっていました!フグの卵巣を2~3年糠に漬けて毒抜きして賞味する珍味が石川県にありますが、毒を制するならアクも制するはず!という目論見です。タラノメの鋭いトゲも柔らかくなり、トゲ付きのまま刻んで食べましたが口内に刺さることはありませんでしたよ。

  さてこうして出来上がったぬか漬けですが、いわゆる「香の物」としてお皿に盛り付ける食べ方はほとんどしていません。そのような食べ方ももちろん好きですが、私は魚の漬物以外は小さく刻むか千切りにしています。そしてふりかけのようにいろいろな料理のトッピングとして食べています。焼き飯やお好み焼きの具にもなります。一番好きな食べ方は納豆(タレ、辛子なし)と器に入れてオリーブオイルをかけ、白胡椒をがりがりと挽いて食べる方法です。香りの強いもの同士の組み合わせですがなんとも言えない調和を生み出します。チャンスがあればぜひ一度試してください。

 そういえばタケノコは茹でてアク抜きする必要がありますね。みなさんどのように茹でていますか?

 私は圧力鍋にトウガラシを2、3本と皮付きのタケノコを入れ、さらしに米ぬかを包んで一緒に茹でています。お茶葉を入れる不織布の袋を使う方もいますが、さらしで十分代用できますよ。不織布はプラスチックでできているので私は使いません。後片付けが気になりますか?糠を包んださらしはそのまま水気を切って皿かボウルにのせ、それを持って家の外へ出ます。そして結び目を開いて中身をポイと花壇(もしくは敷地内の山)に出します。さらしははたいてから手洗いして糠を洗い落とし、洗濯します。問題なくいつもの布巾に戻りますよ。 

 人間も動物も植物も、傷や病気に対して自ら治そうとする力を持っています。いろいろな体調不良が起きたとき、少しの工夫で対応できると判断したものについては自分でなんとかしています。その手段は植物の持つ力を借りること。昔から民間療法でいろいろな植物が活用されています。よく知られているのはヨモギとビワの葉でしょうか。他にもナンテン、クマザサ、マツ、ノカンゾウなどあげればきりがないほど多くの植物が人間を支えてきました。現在病院で処方されている薬にも、植物から抽出した成分が主な材料のものもあります。

 それでは私が採集している植物についていくつか紹介します。植物の活用方法についてまとめられた本や、インターネット上の情報を参考に自分で取捨選択しています。

タンポポ

 花、葉、茎、根全て(全草)が食べられる。花は素揚げ、葉と茎はサラダ、根は乾燥させてお茶にすることができる。私は主にガクから上の花だけを採集(全草使えるが、花だけの方が酸味が少なく飲みやすい)してホワイトリカーに漬けます。咳止め効果があり我が家の常備薬です。

スイカズラ(別名ニンドウ、キンギンカ

 花、茎、葉が薬になる。私は花だけを採集してホワイトリカーに漬けます。解熱、抗炎症、解毒(風邪などに)作用があります。我が家の常備薬です。茎と葉はお茶にもなり、口内炎や扁桃腺炎にうがい薬としても使えます。入浴剤にもなる。

ヨモギ

 言わずと知れた万能薬。一年中いろいろな使い方ができる。葉を食べるなら春と秋の新芽に限る。15cm以上育ったものは茹でても刻んでも繊維が残り、香りも弱くおいしくない。ヨモギをなめらかなペースト状にするにはすり鉢とすりこぎが必須。私は食べる他に入浴剤、全身用保湿剤(ヨモギの新芽を採集して金気のない鍋に入れる。浸かるほどの太白胡麻油を加え極弱火で1時間ほど加熱。綺麗な緑色のヨモギの香りがするオイルになる。)として使います。

 

ヘビイチゴ

 実を採集してホワイトリカーに漬ける。虫刺されのかゆみ止めに効く。ドラッグストアで入手出来る有名な虫刺され薬のような清涼感はありませんがメリットとして独特の臭いがなく、穏やかに効くので掻きむしってしまっても使用できますよ。

 いかがでしたでしょうか。実はご紹介したものはどれも山間地に限らず街中でもできることです。とはいえ私が自然享受を普段の暮らしに活用できるようになったのは新見へ移住してからです。新見には娯楽がない、という声を聞くこともありますが人工物よりも自然が多い環境だからこそ見つけられる楽しみがたくさんあります。

今後も私なりの創意工夫をお伝えしたいと思います。感想やリクエストもいただけましたら励みになります。


 

ギフトエコノミーは「譲ること」から始まるお金を使わない経済活動。

マークは友人の山本ななえさんからの贈り物、そのデザインを元にしたバッジは、ちくちくまあささん作。猫も友人から譲り受けました。

 

のんちゃん

埼玉県出身。

幼少期より県境を跨ぐ転居経験を積み、2015年に8回目の移住先として単身新見へ。

2017年長男出産。近年猫2匹を迎える。


一人暮らし時代から少しずつ環境に配慮した生活を心がけ、2019年より本格的にゼロウェイスト&プラスチックフリーに取り組む。可燃ごみ45リットル袋の一月の消費枚数は平均1枚。

花農家の傍2022年にBuy Nothing Project にいみを立ち上げる。ギフトエコノミーの実践ができる多世代交流事業「くるくるひろば」を10月から3月に開催。

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 毎週金曜日16時spotifyにてPodcast配信中。『FreeCoffeeFriday 』

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※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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