のんちゃんの新見移住日記~Try and error, then get yourself~
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のんちゃんの新見移住日記
こんにちは。新しい年が始まりましたね。1年間は52週間と1日です。そのうちの5週間がまもなく終わります。
まさに光陰矢の如し。12月は慌ただしく過ぎていくので一年間の体感は11ヶ月という気もします。
あれもこれもやるべきことはたくさんあると思いますが、寒さ際立つこの時期に美術館でゆっくり過ごす時間を作ってみるのはいかがでしょうか。
新見市には丘の上に建つ美術館があります。
「清新な文化のまちにしよう」という市民憲章が形になりこの度開館35周年を迎えました。1983年に新見市出身の(故)横内正弘氏が「新見で美術館を建てる計画があれば所蔵品の寄贈をしたい」と申し出たことから構想が始まりました。横内氏は富岡鉄斎の研究家であり300点あまりのコレクションを所有した人物です。クラウドファンディングのない時代に、新見市民の思いと募金が集まり「財団法人 新見美術振興財団」が設立し、開館に至ったのです。35年の間に所蔵品は300点から1300点あまりに増え、第二収蔵庫も増設されました。2019年には横山大観作の「不二山」も寄贈されました。
美術館内では新見駅や新見市街地を一望できる大きな窓の喫茶スペースも併設しています。コーヒー、紅茶、オレンジジュースなどの他にお菓子付きのお抹茶、温かいワッフルの上に冷たいアイスを乗せたスイーツ、スープとちまきのセット、肉巻きおにぎりとスープのセットなど軽食も提供しています。喫茶スペースのすぐ隣にミュージアムショップがあり、こちらの商品は通信販売にも対応しています。

庭園は1991年に「おかやま景観賞」を受賞した枯山水の庭です。紅葉の時期が一押しですが、年間を通じて豊かな景色を楽しむことができます。入館しなくても鑑賞できるのでお散歩にもお勧めです。
新見美術館では趣向を凝らした美術講座が通年開催されています。私も以前東京芸術大学の先生による日本画教室に参加したことがあります。日本画特有の絵の具は初めて使ったので新鮮でとても楽しかったです。

美術館1階の市民ギャラリーは朝9時から夜9時までレンタルスペースとして利用することができます。作品展示の他に音楽会や会議にも利用できます。美術館の器具も相談によりレンタルできるものがあるそうです。アップライトピアノもありますよ。
2026年1月6日から2月8日まで市民ギャラリーで作品を展示しているのは、新見市在住の垣上凜乃さんです。立体作品を中心に平面やインスタレーションなどの表現が並びます。今回のテーマは「記憶」。ゼロからではなく時の流れを感じる既製品とレジンという人工物を結びつけるアイデアで制作した作品が主で、1月10日にはワークショップも開催されました。参加者が「小さな思い出の品」を持ち寄り、会期中に垣上さんがその品物を展示空間の一部として育てて展示するという内容です。ワークショップ直後と会期後半では展示作品に変化があるという楽しみがあり、直に制作に影響を与えるというわくわく感も味わえます。垣上さん自身もかつて一般参加者として作品の一部になった経験があり、それがアートを学ぶきっかけの一つになったそうです。
会期中は作家本人による作品説明の機会が4回あり、私も第2回に参加してきました。作者自身による対話型解説を聞きながらの鑑賞は今回初めて経験しましたが、その場で思いや気付きのキャッチボールができるので作品の捉え方が変わり、自分の中でその変化を感じながら鑑賞することができました。

美術鑑賞というと親しみのない人には敷居が高く感じるかもしれません。アートの特徴は「唯一無二の答えがないこと」だと思います。展示物に対峙したとき、自分が感じることは他の誰にも操作できない。誰かに採点されるものでもない。垣上さんも「何を感じるか、受け取り方は人それぞれ。私の表現を『わかってほしい』のではなく、『面白がってほしい』と思っています。」と言っていました。感情の芽生えに気付いてそれと向き合うのは精神的な旅だと思います。美術観賞は小旅行を味わえる時間だと改めて思いました。
新見にいながらできる旅を、ぜひ新見美術館で体験してください。
▶▶新見美術館
▶▶垣上凜乃
参考図書:新見美術館 編著.新見美術館NIIMI MUSEUM OF ART.初版,日本文教出版株式会社,2024,156p,(岡山文庫335).

ギフトエコノミーは「譲ること」から始まるお金を使わない経済活動。
マークは友人の山本ななえさんからの贈り物、そのデザインを元にしたバッジは、ちくちくまあささん作。猫も友人から譲り受けました。
のんちゃん
埼玉県出身。
幼少期より県境を跨ぐ転居経験を積み、2015年に8回目の移住先として単身新見へ。
2017年長男出産。近年猫2匹を迎える。
一人暮らし時代から少しずつ環境に配慮した生活を心がけ、2019年より本格的にゼロウェイスト&プラスチックフリーに取り組む。可燃ごみ45リットル袋の一月の消費枚数は平均1枚。
花農家の傍2022年にBuy Nothing Project にいみを立ち上げる。ギフトエコノミーの実践ができる多世代交流事業「くるくるひろば」を10月から3月に開催。
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毎週金曜日16時spotifyにてPodcast配信中。『FreeCoffeeFriday 』
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