新見市地域おこし協力隊リレー企画「協力隊通信」
(更新)
Written by Tsuchiya
去年の10月、農薬や肥料を使わない農法を実践しながら、地域との関わりを持つ、自然共生と地域創生が両立した学びの場として、耕作放棄地を再生する岡山大学との共同プロジェクトがスタートしました。


今年度からは、「ふるさとミライカレッジ(都市部の学生を地方に招き、一緒に課題解決に取り組む総務省の事業)」に参加する東京や大阪の学生も加わりました。農作業や和紙に関連した作業などを通して新見の自然や文化に触れながら、「新見に深い関心を持ち、長く関わってくれる人(関係人口)」を増やすにはどうすればよいかを考えています。

その答えを探るべく、「畑にカメラを置いて新見から帰った後も畑の様子が見られるようにする」「収穫物などからレシピを考案する」「畑を楽しく簡単に設計するためのカードゲームを作る」など、学生のスキルとアイデアを活かした挑戦をしています。
もちろん、作物の栽培含め、うまくいくものも、そうでないものもありますが、学生たちは、作る過程・失敗から学び改善する過程そのものを楽しんでいるように思えます。私は、この「過程そのものを楽しむ」が、関係人口づくりのキーワードではないかと考えています。アルバイトやボランティアとして、指示された作業をするのとは違い、「やりたい」を提案し、検討・実行できることが、彼らの「また来たい」「次はこれをしに行きたい」に繋がるのではないかと思います。
また、圃場だけでなく、知人宅のなりすぎて困っているイチジクを採りに行き、そのイチジクで様々なスイーツやソースを作ったり、真夏に冷たい川に足をつけながら弁当を食べたり、外にブルーシートを敷いて寝転がって星を見たり、学生の好きなように新見を楽しんでもらいました。川をとても気に入り、朝早起きして散歩し、川で顔を洗う学生もいました。
「なんにもないから、なんでもできる」。有名なゲームのキャッチコピーですが、市外から新見へ通う若者たちにとっては、まさにこれが魅力なのではないでしょうか。「やりたい」を引き出すほどよい「余白感」には、遊びと学びの場としてのポテンシャルがあると思います。


土屋 千尋 隊員
兵庫県出身。2022年から新見市に通い、神代和紙の作業を手伝いながら、知人宅での週末田舎暮らしを楽しんだ。2025年3月に岡山大学を卒業し、4月から協力隊として活動。
SNSや体験を通して「新見の暮らし」の魅力を広めたい。和紙を含めた様々な体験ができる民宿を開くのが夢。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。