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新見市地域おこし協力隊リレー企画「協力隊通信」

Vol.6 <猪突猛進の心で> 『一品ヲ論ジテミル』 ~カツカレーの巻~

更新)

Written by Ichitake

2025年4月に着任してから、気がつけばもう今年もわずか。

新見における暮らしも、春~夏~秋と経て、私にとっては初の越冬となります。

 

はじめて尽くしな暮らし体験も多々ありましたが、

おかげさまで自然だけでなく、街中にもお気に入りを見つけることができました。

 

活動テーマが食と農に関する支援活動でもありますので、街を行き来する日々で食に触れる機会は多く、これからこのコラムでは個人的にお気に入りのもの等も、相当自己中心的かつ身勝手にレポートをさせていただこうと思います。

 

今回はTIMEさん(インター店)のカツカレーを取り上げさせていただきまして、私的目線からその魅力をお伝えしたいと思います。

(霜が降りた朝の自宅前の景色はとても幻想的です)

【カツカレー革命だ】

 

こちらのお店を知ったのは新見に正式に着任する前のことです。

市の職員さんにお昼のおすすめ処をお聞きしたところ、教えてもらったのがこのTIMEさん(インター店)のカツカレーでした。

 

あれから何度と通ううちにマスターも顔を覚えてくださったようで、今では私的には、「カツカレー大盛 辛さ5倍」が定番になり、カウンターに座ると「いつものでいいですか?」と聞いてくれます。

 

こちらのお店、カツカレーもさながら、いつも元気に迎えてくれて、そして元気に送り出してくれているマスターも最高なのです。

 

さて。

関西にはこの類のカレーでは、歴史も長くザ・カレーライス的に人気を誇る「インディアンカレー」(大阪の第1号店は1947年にオープン)というお店があります。

(インディアンカレー@阪神梅田本店内)

ここのカレーライスが大好きな私ですが、初めて食べたTIMEさんのカレーはなかなかの衝撃でした。

 

特筆すべきはルーの複雑な甘味と辛さと・・・

カツのカット幅!

とはいえ、まずは初めて食べると誰もが必ず思い浮かぶであろう質問をマスターに投げてみたのです。

 

「この甘味はなんですか?」

 

すると、

 

「新見のです。」と返答されまして。

 

私の背後にセリフのカンペが用意されているのかと思ったくらい、

テレビ受け間違いなしの抜群のお答えでした。

 

そして、ビジュアルで一番最初に脳に刺激を与えるのは言うまでもなく、

 

この5mm強の幅にカットされたカツ。

思わず数えたくなるのが人の性。(多分)

カウンター越しに揚げたてのカツが「サクッ、サクッ、サクッ、サクッ、」という音とともにカットされ、盛り付けられたのは今回18枚。(多少前後あるとは思いますが)

 

これが関西では遭遇したことのないカツカレーのカット幅で、実際に食べてみると美味しいだけでなく、「計算されてのこの幅なのか!」と思う点があります。

(真相はわかりませんので勝手に想像)

それは、

 

「最後までカツとカレーとライスを一緒に食べることができる」という、カツカレーにとっては「命」とも言えるであろう、「麗しき三位一体のハーモニー」

 

幅広にカットされたカツの場合、無意識に食べていては決して最後まで保つことのできない「三位一体のハーモニー」を、見事に繰り返し味わいながら、満足のフィニッシュを迎えることができるのです。(たまにカツが余るくらい。)

 

はっきり言って、

これは「カツカレー革命」と言えるでしょう。

 

幅広カットのカツカレーは、カツ自体を食べる醍醐味は出るのですが、意図的に、「小さくかじる」、「小さくカットしながら食べる」、など。

そんなことをスプーンでしていると、不本意に「ころも」が剥がれて「ころも」と「肉」に分解されてしまったりと、悔しい思いをした経験のある同志はきっといるはず。

 

つまり、

自分がどういうフィニッシュを迎えたいかということを最終目的に設定した上で、「戦略的なカツの食べ方」をなさねば、必ず途中から「カレーとルーだけになる」という状態に陥るのです。

 

そしてそれはまるで、

 

「あれ?アイツ、いつのまにかいなくなったけどどこ行った?」

そんな仲良し3人組が楽しく遊んでいた中で、不意に仲間がひとり帰宅してしまったような寂しさを心の中に生むのです。

 

さらに、そうなってしまったら、恐るべき現実を目の当たりにするのです。

 

「カツのないカレーとは、もしかして・・・

普通のカレーじゃないかああああ!

(最初はルーだけを味わってみましょう。)

そう。

カツが先になくなってしまうと、普通のカレーになってしまうのです。

そしてこれはカツカレー君のプライドをズタズタに引き裂く大事件なのです。

 

ところが、

これを見事にクリアするこの「幻の5mmカット」!(現実に目の前にありますが)

これこそ「カツカレー」の神髄を貫くべく施された「手技」。

これこそ正に「カツカレー愛」によるものに他ならないのです。

 

このコラム読んだあなたは幸運です。

この三位一体を意識すると、これからTIMEさんのカツカレーが、20倍くらい美味しくなるはずです。

間違いありません。(いや、個人差があります。)

 

さて、

ここで「20倍」というキーワードが出たので、

次は「辛さレベル」について論じてみたいと思います。

(お皿からルーのダムが決壊しないように精神統一。心静かにすくいましょう。)

【レベルは思い切って飛ばしてみよう!】

 

TIMEさんのカレーは、トッピングに関わらず辛さのレベルが選べます。

(一部メニューを除く)

1倍アップごとに50円プラス。そしてその幅は20倍まであるのです。

 

そこまで辛さに強いわけではない、私の「舌」感覚で最初に選んだのはもちろん1倍(標準)のお味です。

これが基本になって、辛さが増していくのですが、確かに1倍では辛さという辛さは感じず、むしろ甘味とともにバランスのいいスパイス感が出ています。

 

またこの味の流れが、「①甘さ」→「②辛さ」と感じてくるのですが、かの「インディアンカレー」も同じく、最初の口当たりは甘みからなのです。

 

一瞬、「ん?甘口?」と思った数秒後に、

 

「辛あああああ!」

と、いう心の中の雄たけびとともに汗が噴き出してくるのです。

 

TIMEさんとの類似性(口当たりは甘い)がそこにあるのですが、後からくるTIMEさんの辛さは、インディアンが「ヤホホホー!」と怒涛のごとく馬に乗って駆けてくる感じではなく、どちらかというと育ちのいい紳士がカツカツと歩いてくるかのような感じです。

 

愛の化身である「甘み」に寄り添うような「辛み」は、スパイスの底力もあって汗こそ出てきますが、雄叫びを上げるまでには至りません。(但し、私はまだ5倍までしか知りませんので20倍は雄叫びものかもしれません。)

なので、まずは標準の辛さを選んでみて、2回目からは是非、スパイス度を上げていくことをおすすめします。

 

ちなみに私は2回目で「3倍」にしてみました。

あれはまだ今年の初めの冬場でしたが、確かに食べている最中にぽかぽかとからだが温まるのがわかります。

のど越しに爽やかさを感じるのは、大人の味を知る年齢になったからでしょうか。

この感じがとても気に入り、以来、「3倍」が定番になりました。

(カツ、カレー、ライス 三位一体の構図。)

ところが、転機はある日突然やってきたのです。

マスターがちょっと味見にと「5倍」のルーを少し入れてくれたのです。

 

ちょっと辛さを警戒しながら口に運んでみたところ、

 

「いや、ちがーーーーーーーーう!」(いい意味で)

 

と、思わず言ってしまうほど、別物の感覚だったのです。

 

そしてそれは決して、「ヒーハー!」な世界ではなく、「辛み」というよりもさわやかで奥深い「スパイスの充実感」が春風のように運ばれてきた感覚なのです。(わかりにくいと思います。)

 

TIMEさんのカツカレーを既によくご存知の方においては、

① やっぱり最後までカツあるよなぁ的な追体験

② いつもの5段飛びくらい辛さアップの挑戦

そんな楽しみ方をお試しいただけたらと思います。

 

そしてまだ行ったことがない方は、

是非このカツカレー革命を体験していただけたらと思います。

 

私にとって今は5倍がコンフォートゾーンですが、

もう少し寒くなってきたら、5段飛びをまたトライしてみようと思います。

 

長文にお付き合いいただきありがとうございました。

またインスタグラム等もよかったらご覧下さい。

 

末筆になりましたが、

いよいよ2025年も終わり、新しい年へと。

 

皆さまにおかれましても、健やかに、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。

(TIMEの意味/扉を開くとマスターの元気な声が響きます。)

(ちなみにこちらは自前カレー。)

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市竹 裕 隊員 

 

生まれは山口県。奈良県から移住。2000年にIT企業を設立以来、関西エリアを中心に事業展開し、様々な業種・企業との取引や人脈を構築して現在に至る。
新見市には一個人として移住を決め、これまでの経歴が地域貢献になるならと協力隊として応募し着任。食と農に関する生産者の課題リサーチとともに解決策のアドバイスや販路開拓支援を行っている。

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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