寒い日が続きますね。社員同士顔を合わせれば、朝晩問わず「さみぃなぁ」が挨拶代わりです。
さて、今回は弊社が土木・建築部門で取得している
ISO9001:2015 についてです。
ISOは、スイスに本部がある民間機関で、「国際標準化機構」と呼ばれています。
「国際的に通用する『標準』の基準を作る組織」と言い換えると、もう少しイメージが湧きやすいかもしれませんね。
9001というのは、組織の中の仕組みについて決めた規格です。企業に対する、社会からの「製品の品質を常に維持・向上し続けて欲しい」等の要望に応え、お客様に満足していただくために、企業内部の品質管理・運営の方法についての手順を定めています。
ISO9001を持っていたら、「社内の仕組みが国際的な規格をクリアしており、安心安全で高品質な製品を提供し続けられる企業です」という国際的なお墨付きを頂いているということになります。
2015は「2015年度版の規格」という意味です。ISO9001は定期的に改訂されており、現在これが最新版です。
ISO認証を維持していく一番のメリットは、お客様が弊社に対して安心感を抱き、信頼してくださること。同時に当然ですが、社内の品質管理の仕組みを改善・向上させるためにも最大限利用できます。
ISOマニュアルの整備と作業工程の可視化・明確化はそのまま、従来「見て覚えろ」が主だった職人の技術・作業手順・ノウハウ等の可視化・明確化に繋がります。手順と理屈はマニュアルから、感覚的な部分はOJTからと、教育方法自体を「適材適所」できれば時間の短縮・負担の軽減に繋がりますし、職人の技術を継承できる人も増えると思います。
昔の更新審査は書類が揃っているか、決められた書き方・語句・言い回しを細かく守っているか等の形式を重視した項目が多く、企業側・ISO側双方にとって非常に負担が大きかったようです。
近年はこれが改善され、ISO側が企業に赴いての現場視察やら聞き取り調査、品質維持の手順の審査など、実質を重視した審査に変わりました。普段使用しているものをISO関係書類とみなして審査して頂けるようになり、事務的な負担もぐっと減りました。
普段から自社で定めた品質管理の手順を守り、必要な書類作成をしていれば認証維持ができるようになりましたが、これはつまり書面上の体裁だけを整えても意味がないということ。社内体制・マネジメントの仕組みと普段から向き合い、改善し続けることが必要不可欠だと自覚しなければなりません。
弊社は今後も品質管理の仕組み・手順を改善し続け、お客様に喜んでいただける仕事を提供していきます。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
さて、ここからちょっとだけ余談です。
実は最初、この記事の本文は5000字近い長文になってしまっていました。縮めようにもなかなか縮まらず、苦戦している私を見かねた弊社社長が手ずから添削し、「こんな方向でどう?」と提示してくださいました。今はもう、ありがたいやら畏れ多いやら恥ずかしいやら……穴を掘ってでも入りたい気分です。
今後とも、気軽に読めて、弊社をちょっと身近に感じて頂ける記事になるよう精進していきます。どうぞよろしくお願い致します!